2013年2月16日土曜日

ペーシング、バックトラック


前回は特定の相手と手っ取り早く仲良くなる方法として、ラポール(親近感)テクニックの中のミラーリングについて紹介しました。

これは一言で言えば、相手の動作をさりげなくまねる方法です。

早速、使ってみた方はいらっしゃいますか?

今回は、ラポールテクニックの続きでペーシングとバックトラックについてです。

ペーシングは、相手とペースを合わせること。

前のミラーリングと同じく、相手と同調することにより一体感を作り出すワザです。

相手が早口でしゃべる方であれば、あなたも早口で。

ボソボソとしゃべる方であれば、あなたもボソボソと。

ついでに言えば、音の大きさ、高さも真似しましょう。

大きな声でしゃべる人には大きな声で。

高い声でしゃべる人には、高い声で、です。

これに従えば、ゾウさんには拡声器で、コウモリさんには超音波で話しかければよい訳です。

この、ペーシングの際には一つ注意点があります。

慣れるまで、あまり意識しすぎない方がいいですよ。

特にあなたがゆっくりしゃべる人で、早口の人に合わせる際には要注意です。

早くしゃべろうとしても、つっかえてしまってペーシングどころではありません。

しかも必死でそうしようとするあまり、相手の話しが聞けなくなり、その結果、会話が上手く成り立たなくなってしまいます。

過去に、そのようなことで失敗した人を知っています。

私です。

コーチングしている時にそうなりました。

あの時は大汗かいたなあ(遠い目)

という訳で、あくまでムリのない範囲で。

話しを聞くというのが、相手との距離を近づける基本です。

で、ちゃんと話しを聞いていますよ!というサインを送ってあげれば、相手も安心する訳です。

そのために行うのが、バックトラック。

相手の言ったことを繰り返します。

例を挙げると、こんな感じです。

悪い例:

相手「昨日は帰り道で、急に雨が降って土砂降りになりました」

あなた「ふうん」

相手「・・・」(会話終わり)

良い例;

相手「昨日は帰り道で、急に雨が降って土砂降りになりました」

あなた「土砂降り!」

相手「そうです。びしょぬれでとっても寒かった!」

あなた「それは寒そう!」(以下、会話続く)

これは、相手の言葉を繰り返すだけなので、話しべたな人には便利なのではないかと思います。

以上、前回のミラーリングも含めて、ラポールテクニックと3つ取り上げました。

これら3つの方法をまとめると、「まねる」ということになります。

これは、心理学でいうところの同調傾向(シンクロニー傾向)を利用したものかと思います。

同調傾向とは、親しい人同士のしぐさが似てくるという現象です。

そして、逆に同調傾向を持つことにより、互いの共感が伝達され、ラポール(親近感)が増すという効果も得られています。

このあたりは、以前紹介した、末梢起源説(泣く、といった行動が、悲しい、といった感情を呼び起こす)と同じような効果
かも知れませんね。

2 件のコメント:

  1. 早口の人にどうやって合わせたら良いのか悩んでいましたが、解決できました(-^〇^-)
    こんにちは。
    iBSA通信講座スタッフの大路薫と申します(^^)
    参考になりました。

    応援させてもらいますね♪

    ポチ♪
    私はブログでお小遣い増加計画について綴っていますので、よかったら遊びに来てくださいね(^.^)
    http://xn--i8s703b9repl6b.com/

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  2. iBSA大路薫さま

    はじめまして。
    私も大して言えた義理でもないのですが、こんな方法もある、といった程度に見て頂ければ、と思います。
    大路さんのブログの方にもまた伺わせて頂きますね。

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