2013年1月7日月曜日

失敗

私の尊敬する農家に杉山経昌という人がいます。

 この人は、もともと外資系のサラリーマンでしたが、その頃のノウハウを生かして低コストで効率のよい農業をされています。

 本も何冊か出されています。

 その中の一つに、「農!黄金のスモールビジネス」という本がありますが、ここに農業を成功させるコツが書かれています。

 そのコツとは・・・
失敗する事。

 やりたい事はすべてやって、試して失敗するのだそうです。

 10のうち、9は失敗しても残りの1の成功を積み重ねていく事で経営として成り立つ、ということです。

 これは、コミュニケーションに関しても同じですね。

 引っ込み思案の人はどうしても人とのコミュニケーションを避ける傾向があります。

 が、コミュニケーション能力を上達させるには、まずは人と会ったり話しかけたり、と行動しなければなりません。

 そしてその結果として、失敗するかもしれません。

 でも、失敗したとしても、少なくとも自分が積極的に行動したことは否定できない事実です。

 あなたは、行動を取ったことに関して、自信を持つことができるでしょう。
 
 それに、失敗しても別に命をとられる訳でもありませんし、せいぜい笑われるくらいのものです。

 ところで、昔の日本では、笑われる事を大変な恥とする風潮があったようです。

 江戸時代、武士が借金をしたときの証文に、こんな文言が書いてあったそうです。

「・・・もし返せなかったら、公衆の前でお笑いください・・・」

 嘲笑されるくらいなら、切腹した方がましだったのかもしれませんね。

 このような精神構造が脈々と息づいていて、現代でも笑われる事を恐れる人が多いのでしょう。

 でも笑いは人間関係の潤滑剤。

 自分は恥ずかしい思いをしたかもしれませんが、相手はむしろ好感を持っているかも。

 私も、コミュニケーションでは何度も失敗していますが、これが必ずしも失敗といえない結果を生み出したりします。

 昔、ある女性と話をしていたときに緊張していて、何を言っていいかわからなくなってしまいました。

 しどろもどろになってどうにもならなくなり、途中で正直に「頭が真っ白になった」と白状した結果、がはははは(←豪快な性格の人です)と大笑いされました。

 でも、そのあとはたいそう打ち解けて、スムーズに話を進めていく事ができました。

 「笑われる」ということは、相手に「認められる」ことにもつながるのです。

 恐れず、自分から話しかけて失敗し、笑われましょう。

 なお、失敗といっても、あまり大きな失敗はやめておきましょう。

 前述の杉山氏も、失敗するにしても深手を負わないように「小さな」失敗にとどめるように勧めています。

 大きな失敗をしたら立ち直れませんから。

 間違っても、東京ドームのAKB48のコンサートで舞台によじのぼり、「俺は引っ込み思案だ!」などと叫ばないように。

 下手すると逮捕されます。



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