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2013年5月19日日曜日
ビジネスマインド
先日、ある飲食店の経営者とコーチングしました。
その方は、ありていに言うと、経営が苦しいということで悩んでおられました。
それで、色々とお話を伺っていると、どうもお金を稼ぐことに抵抗感を持っているようでした。
それで、お店でもお客さんに「これがおいしいですよ」などと勧めることが出来ないそうです。
お金儲けは、卑しい行為という意識があるのかもしれません。
この方のように、お金に心理的な抵抗感を持つ方は、意外と多いようですね。
ちなみに私の妻は、金銭を触ると、「誰が触ったか分からないから汚い」といって手を洗います。
紙幣はともかく、貨幣は金属製で、多かれ少なかれ抗菌性をもっているのですが・・・
(特に、銅は抗菌性が高いです。現在使われている日本の硬貨は1円玉以外で全て銅が入っています)
やはり妻も、お金に対するネガティブなイメージがあるのかもしれません。
で、今回はこういった抵抗感を消す方法について
・・・は、取り上げるのはやめておいて、今後気が向いた時に回したいと思います。
それは置いておいて、今回はお金儲けに励む際の考え方について論じてみたいと思います。
まず、お金儲けというか、経済活動とは社会貢献であると認識しましょう。
そもそも、経済という言葉は中国の古典に出てくる「経世済民」からきていて、世を治めて民を救う、という意味です。
しっかりお金を儲けて、それを有意義に使うことにより、お金が循環して社会が活気を持ちます。
お金は経済社会の血液、と言われますが、お金を貯めておくだけで使わないと血行が悪くなり、社会がさまざまな病気を引き起こします。
つまり、金儲け自体が社会に必要な行為なのです。
それだけではありません。
お金は、お客さんに何らかのサービスをした対価として、頂きます。
価値があるから、お客さんはお金を払うのです。
すなわち、たくさんお金を儲けたということは、それだけたくさん、お客さんに喜んでもらうことに他なりません。
では、いかにお客さんに喜んでもらうか?
売る商品やサービスがよいのは当然ですが、それ以外に相手におもてなしの気持ちを持つことが必要です。
これは、農業においても何ら変わるところがありません。
私の尊敬する農家の杉山経昌氏も著書の中で、農業をする上でサービス精神のマインドは必須、とのことです。
(杉山経昌著 「農!黄金のスモールビジネス」 築地書館)
具体的な事例として、氏はブドウの観光農園を経営しているのですが、観光農園の隣に色んな仕掛けを作っているようです。
花をボウボウに生やして、入場した人は花を自由に持っていってもらう、とか、トウモロコシを作って、そこでトウキビ餅を作ったり、とか。
田舎でよくやる、おすそ分けの精神ですね。
この例のように、単なる売り手と買い手という立場を超えて、大切な友人にまでなればしめたものです。
また、これは相手がお客様というだけでなく、自分が客の場合でも同様です。
客だからといって、無限に要求をつきつければよいというものではありません。
商売はウィンーウィンの関係となるように、お互いに歩み寄る。
そう心掛けるだけで、お金儲けに対する抵抗感も少なくなるのではないでしょうか?
ちなみに、会社勤めなどで商売をされていない方でも、上司や部下がお客様と考えることができます。
上司をお客様、すなわち大切な友人とみなすのは大変抵抗があるでしょうから、無理にとは言いませんが。
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