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2013年6月1日土曜日
職業性ストレス
今回は職業性ストレスについてです。
現代はストレス社会といわれるくらい、ストレスの多い時代と言われています。
特に、仕事上のストレスが昔と比べて随分大きくなりました。
携帯電話や高速移動手段の発達で、いつ、どこにいても仕事に追いまくられます。
さらに、その上、
・社会の動きが速くなって、先行きが見通せなくなった、
・社会が成熟して、右肩上がりの経済成長が見込めなくなった、
・管理社会となって、種々雑多な仕事が増えてきた・・・
色んな要因が考えられますね。
私も、コーチングで色んな人と接する機会がありますが、ストレスがたまっている人は、テンションが低いのですぐわかります。
そして、会社勤めの人はテンションが低い場合が多いです。
同じ会社勤めでも、社長さんとなると、テンションは高い。
最も高いのは、個人事業主・・・
私のあまり多くない経験では、こんな感じになります。
やはり、雇用されているという状態は、ストレスが溜まりやすいのでしょうか?
こういった労働におけるストレス発生のモデルとして、以下の二つが提案されています。
一つは要求度ーコントロールサポートモデル、もうひとつは努力ー報酬不均衡モデルです。
要求度ーコントロールサポートモデルは、仕事の要求度、仕事のコントロール度、およびそれにかかる上司や同僚からのサポートの3点がストレスに関係する、というモデルです。
すなわち、仕事の量が過大であったり、仕事の質が難しすぎること、仕事に対する自分の裁量がなく、上司や同僚からのフォローがないことでストレスが大きくなる、というモデルです。
また、努力ー報酬不均衡モデルというのは、仕事の量や質の負荷が大きい割に報酬が低い場合にストレスが高まる、というモデルです。
この場合の報酬は金銭だけでなく、お客さんに喜ばれるといった心理的報酬や昇進なども含まれます。
要求度ーコントロールサポートモデル、努力ー報酬不均衡モデルとも非常に納得感のあるモデルですね。
ところで、どちらも突き詰めて言えば、仕事の過重さと、やりがいがストレスに関係する、ということのようです。
そして、そのやりがいの中身が、片方は仕事のコントロール度、もう片方は報酬、というわけです。
これを見て、連想するのがマズローの段階欲求説。
以前にもこのメルマガで紹介しましたが、復習すると
人間の欲求は下位から生存ー安全ー親和ー尊厳ー自己実現と分けられ、下位の欲求が満たされるとその一つ上位の欲求が生じる、という説です。
ここで仕事が過重、ということは、生存や安全が侵害されることに相当し、
仕事のコントロール度は尊厳や自己実現、
上司や同僚のサポートは親和、
報酬は中身によっていろいろですが、給料であれば生存か安全といったところでしょうか。
このことから、ストレスを溜めない方法としては、休息するとか、趣味に没頭するとか、いろいろありますが、要するに損なわれた欲求を回復させてやればよい、ということになりますね。
ストレス解消方法の詳細は、ここでは省略します。
今回は、自分がこういったストレスを溜めない事も勿論ですが、人がストレスを溜めていたらサポートしてあげて欲しい、というのが趣旨です。
そのために有効なのが、その人に声をかけることと聞く事。
親和や、尊厳の欲求を満たしてあげることにつながります。
「○○さん!」と名前を呼んであげるだけでも、その人にとっては存在を認められた事になり、気持ちが上向きます。
もう一つは聞く事。
コーチングは聞く事が基本なので、私も意識的に口を挟まずに聞くことに専念しますが、そうすると、「すっきりした」とか、「聞いてもらってうれしかった」とか言われる事が多いです。
自己主張の激しい世の中になって、話を聞いてあげる人がよほど少なくなったのかもしれませんね。
私のような、口べたでしゃべるのが苦手な人でも、聞いて相づちを打つことは可能ですので、是非やってみてあげて下さいね。
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