2013年12月28日土曜日

ほめる


以前、小学生の子供の自主勉強のノートを見せてもらったことがあります。

作文の練習で、ゲーム機のことが書いてありました。

ウチの子供はゲーム機を持っていないのですが、友達はみんな持っていて羨ましい、というような内容でした。

ゲーム機を持たせていないのは、私が買い与えることに反対していたからなので、ちょっと心が痛みました。

しかし、この作文に対する小学校の先生のコメントが

「ゲーム機を持たせないあなたのご両親を、尊敬します」

というもので、この部分を見てとても嬉しくなりました。



実はこれは3年ほど前のこと。

それを、今でも覚えています。



子供の頃はまだしも、大人になって褒められることはほとんどありません。

ですから、たまにでも褒められると非常に嬉しいものです。

もともと、人間は他人から尊重されたり、承認されたいという強い欲求を持っています。

従って、ほめられることによりこれらの欲求が満足され、嬉しくなるわけです。

褒められることによる効果は、それだけではありません。

1 自分に自信が持てる

2 行動や考え方が前向きになる

3 周囲の人に対して寛容になる

4 ほめられた人に好意を持つ

など、様々な効能があります。

是非、円滑なコミュニケーションのために、意識して褒めるようにしましょう。



ただし、褒め方にもコツがあります。

下手な褒め方をすると、何か下心があるのではないか?と裏読みされたり、場合によっては失礼な!と不快に思われることがあります。

目上の人や権威のある人に向かって「上手にできたね!よくがんばったね!」などという人はいないと思います。

もしそういう人がいたら、別の意味で見てみたいですが。



こういう場合は、相手を評価したりせずに、事実を伝えるだけでほめたのと同じような効果が期待できます。

事実の伝え方としては、youメッセージというのと、Iメッセージというのがあります。

youメッセージは相手の行動や考えをそのまま伝える方法で、Iメッセージは相手の行動によって自分の受けた影響を伝える方法です。

例えば、「上手にできたね、頑張ったね」ではなく、
「(なるほど、)そういうふうにするのですね」
とかいうのがyouメッセージです。

最初に書いた、「ゲーム機を持たせないあなたのご両親を、(私は)尊敬します」というのがIメッセージです。

あと、ほめるときに特に効果があるのが、行動、考え方、努力をほめること。

そうすると自分のやり方に自信がつき、相手が自分のことを自分以上によく理解していると思ってくれます。

また、同じ理由で、相手の気付いていないことをほめるのもよいです。



では、頑張って周りの人をほめてみましょう。

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